敵はすぐ目の前にいる

社長ネタ・生物ネタと続いた勢いで、是非書いておきたいことがあったのを思い出した。

近年は都市部でもスズメバチの巣が増え、毎年各地で被害が後を絶たない。
うちの事務所も例に漏れず、北大植物園や知事公館など札幌中心部にしては比較的緑樹が近いエリアにあるせいか、5月下旬から6月になると一度くらいはスズメバチが迷い込んでくる。




2年前のその日も、開けていた窓からいつの間にか大きなスズメバチが1匹入って来てしまったようだった。ハエが飛んでいるのとはわけが違うその大きな黒い影に、その場にいた3人全員がすぐにスズメバチの存在に気が付いた。

現在は他社で活躍されているディレクターのKさんは、釣り・キャンプ大好きの筋金入りアウトドア派。特に海洋生物の分野を得意とされているが、生物全般にも強い。
そして私は、蝶・蛾のアマチュア研究家としても活躍していた虫マニアの父に影響を受けて育ったせいで自覚の薄い生物マニアなのだった。

Kさんと私との間には、スズメバチの存在に気づくと同時に暗黙の了解が成り立っていた。
動く影に反応し攻撃するという彼らの生態を十分に認識している我々は、ちょっと顔を見合わせただけで何も言わず、ただ静かにそれぞれの作業を続行した。それが最も正しい退避行動だからだ。

刹那。
立ち上がり、定規を振り回しわめく一人の男が。

そう。誰あろう、社長だ。

我々従業員の努力が全て水の泡となったその瞬間、Kさんと私の頭には確かに同じことが浮かんだに違いない。その対象が例えここの最高責任者であっても。

なんてことしやがんだ、このジ○ィ!!!!

この事務所でこの時期最も危険な敵は、断じてスズメバチなどではない。間違いなく、社長だ。

暴れるだけ暴れて無駄にリスクを高くした挙句、最高責任者は我々を残し一人階下に避難した。そして今年もまた、その悪夢は繰り返されたのである・・・・・
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