暴走!!妄想電車

ハイ、いま変なこと考えたあなた!全然違う目的で検索したのに何故かこんな胡散臭いところに来ちゃったそこの方!(いないって。笑)
万が一にもそのような趣旨のお話をご所望でしたら、ご希望には添えませんので、念のため。


えー、何の話かと申しますとですね。私のネットのおともだちCGでざいなのかんたろさんの記事を読んでいて、思い出したことがあるんです。(管理人のようなイカサマでざいなじゃなくて、素敵にクリエイティブな彼女のブログもオススメですよ。)
ご本人がここを覗いているかどうかはわかりませんが、楽しい妄想暴走癖のある彼女に勝手にリスペクト、ってことで、これまた勝手にトラックバック。
つっても中身はただのバカネタなんですが。(かんたろさん、ごめんねー)




私の利用する地下鉄。

女性の最大の敵・痴漢には、年とともにめっきり遭遇しなくなったので良しとして(この事実を喜んで良いのか?笑)、現在の私がここで遭遇する最大の敵、それは「乗り越し」です。
こと、この仕事を始めてからというもの確実に睡魔がその勢力を伸ばしているようで、
油断するとその先にはとんでもない悲劇が待っているのです。特に繁忙期ともなると、うっかり椅子にすわろうものならアナタ、一瞬でワープですよ。
地下鉄に乗ったはずなのに、気付けば眩しい青空と民家の屋根が見えた時のあのショック。

JR・私鉄・地下鉄が平行或いは交錯し、地上も地下もあまつさえ同じ線路の上までも走るような、生き馬の目を抜く江戸の町のダンナ方には何てことないことなのかもしれませんが、私は札幌でもススキノ以南には滅多に行かない、うっかりすると仲間内では札幌の市民権さえも与えられないような、北の僻地の住人です。

そんな私が東京に行った日には、そりゃもう、ご想像のとおりですよ。
だいたい乗換えの距離があんなに長いなんて、ありえません。
案内に従って歩いていくと、いきなり改札を出てしまう。
それでもどんどん歩いていくと、今度は改札どころか地上に出てしまう。なんですと!?
間違ったのかと思い戻ってみるが、何度見ても乗り換え指示はこの方向にしか見当たらない。
電車を乗り換えるだけでかれこれ何百メートル以上歩いているのか。
駄目押しに、切符の買い間違いやら何やらで、改札に残額のある切符を吸い取られる体たらく。
営団にいくら寄付したら気が済むのかってくらい売り上げに貢献しました。
完全に田舎者です。
もう額に入れて飾っておきたいくらいの、まさしく絵に描いたような、完璧なおのぼりさんです。
点数をつけるなら文句なしに百点満点です。


い、いや、話を札幌の地下鉄に戻しましょう。


私が帰宅するときに降りるのは終点の駅。
たとえ終電でも、終点ならば乗り越して泣く泣くタクシー・・・という心配はありません。
数年前のその日も、私は疲れから電車に乗ってすぐに眠ってしまいました。

そして、乗り越すはずのない終点にも、落とし穴はあったのです。

ふいに私を、誰かが遠くから呼ぶ声がしました。
「・・・・・・・・・さん、・・・・・・・・・さん・・・・」
その声はだんだんはっきりと聞こえてきます。
「・・・・さん、・・・・お客さん、終点ですよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!


終点、といわれ驚いて目を開けましたが、どうしたことでしょう。ホームが見えません!!
地下鉄の外は真っ暗なのです!あるはずのホームが、そこにないのです!!
なななな、なにこれ、どゆこと!?ホラー映画!??

にこにこ笑う車掌さんと窓の外を変わりばんこにボーっと眺めて、ハタと気付きました。

・・・・・・・・・ま、まさか・・・・・・・・

その瞬間、すべての力が体から抜けました。
そうです。私はついに、やってはいけないことをやってしまったのです。
ここは終点。すなわち、逆方向へは始点となる駅。
終点についた電車は乗客をすべて降ろし、一旦ホームを出て時間まで奥で待機し、
次は反対側のホームに逆方向行きの電車として入る仕組みになっています。

つまり、ここはホーム奥の、電車の待機場。
このままここで降ろしてもらって、裏口からはいサヨナラと帰れるほど世の中は甘くないのです。
かつてこれと同じ過ちを犯してしまった見ず知らずの人を何度もホームで見てきましたが、
ついに私の番が来てしまったのです。


車掌さんはニコニコと微笑みながら言いました。
「いま、電車がホームに出ますからねー」

・・・・・・・・・・!!

あああ、できることなら出ないでもらいたい!穴(電車待機場)に入ったままでいたい!

そうです。ホームに出ると言うことは、世間様に対して私のやった事が全て晒されるということです。
これから街へ出かける人々がたくさんいるホームへ、私を乗せた電車は発車するのです。
かつて私がそうしたように、そこにいる人全てが私を犯人のような目で見るのです。
そう、きっと小さな子供でさえも。
「ママー、あのひと、どうしたの?」「しっ、やっちゃったんだよ・・・・」
そんな会話が脳裏をよぎります。
人々の視線が容赦なく私に突き刺さり、「おまえ、やったんだろ」という声が聞こえてきます。
なんだかまた意識が遠のいてきました。

・・・・間違いありません。私がやりました・・・・・・・

次に言われるセリフはきっとこうです。

「・・・・・・・カツ丼食うか?」

動揺のあまり妄想がここまで暴走したところで、再び声をかけられました。
「つきましたよ、お疲れ様。」

「あっ、どっ、ど、どうもすみませんでした・・・・・・・・・・・」

好奇の視線を一手に浴びて、私は逃げるようにホームを去ったのでした・・・・・
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