日本の女の口説き方


5月に東京の骨董市で初めて羽織を手にして以来、すっかり私の定番スタイルのひとつになっているのが、上げた髪にかんざし・パンツスタイルに羽織という中途半端に和風な出で立ちだ。

現在着まわしている2枚の黒い羽織は、私の大好きな札幌市内の古きもの屋「まめぐら」(大通西15丁目)で仕入れた化繊ものですが、夏用で透け感があり、涼しい上に動きやすいので非常に気に入っておるのです。



客先へ行く時は洋物のシャツを用意しますが、最近ずっと暑いので事務所ではこのスタイルでいることが多いです。この時期、汗かきの私にとってはカーディガンもシャツも暑苦しくて仕方がないので、目下このスタイルが一番のお気に入りなのでござる。

d0033422_151621.jpgきものだと畏まっちゃうし、浴衣も着崩れが気になってアクティブになれない。でも、和のテイストを気軽に取り入れたい。そんな時にはこのスタイル、おすすめですよ。素材にもよるけど基本的に羽織はきものよりも安価だし、中古なら¥1,000位から手に入ります。
因みにかんざしは5月に東京の骨董市で仕入れたもの。¥1,500の安物だし特に古いものでもないんだけど、つや消しの銀と青い玉の雰囲気が好き。
なんか、ちょっとオームの目みたい。笑


ところで。
こんな「なんちゃって和風」な出で立ちでも外国の人々にとっては十分「エキゾチック」に見えるらしく、最近よく外国人男性から声をかけられるようになった。

それはいいとして、私の知る日本男児に比べて彼らの押しのまあ強いこと強いこと。概ね初めは道を尋ねたり、私の行く手のドアを開けてくれたついでといった風にさり気なく話しかけてくるのだが、こちらが少し英語を理解すると見た途端に猛然とアプローチ開始。仕事中じゃ言うても「15分だけでいいから」と、何が何でも一緒にコーヒーを飲もうとする。いやー、こんなに勢いのあるアタックは中学生か高校生くらいまでだと思ってたよ。(てか、これ、ただのナンパだから。笑

しかし彼らの口説き文句たるや、日本男性の口からは滅多に聞けない歯の浮きそうな台詞が、何のてらいもなくスラスラと出てくるのだ。今さっき路上で見かけたばかりの相手を誉める言葉が、よくもまぁこんなに次から次と出るもんだとついつい感心して聞いてしまった。いや、感心してる場合か。しかも聞いてる場合か。(笑

「どうしてそんなにきれいな瞳なの?」(どうしてって言われても・・・てか黒いだけですけど・・・汗)
「その髪型は、パリのスタイルだね」(上げ髪にかんざしで「パリ」って・・・)
どうでもいいけど、羽織姿の私に「君ってワイルドな感じだよね」って、どういう意味じゃ。
ワイルド・・・そんなに野性的に見えたんでしょうか。
木登りが得意なことがバレたんでしょうか。(そんなわきゃないだろ)
そんなにワイルドって言うんなら、もういっそのこと雪駄履いて十手持って会社行こうか。
いや、そこまでやるなら「まとい」背負って出勤するくらいじゃないとつまんないな。

一番びっくりしたのは、地下鉄で道を尋ねてきた謎のムスリム。席が隣だから話しかけてくるのは構わないんだけど、私のデザインケースを見て、自分もデザイナーでその上ジャーナリストで、この前イラクから帰ってきて、実は東京にインド料理の店を持っていて、お父さんもお母さんも外車に乗っていて、それを見たらきっとあなたはびっくりするだろう、みたいなことを延々と話すのだ。「友達になってください」と言う割には、自分は金持ちだ、というアピールばかりで何が言いたいのかわからない。しまいにはうちの会社で働かないかときた。何の会社かも聞いてない上に月給20万じゃ全くメリットがありません。怪しんでいると、本当は自分は車のマフィアだとか言い出す始末。挙げ句の果てに財布まで取り出して見せて「50万出すから朝まで一緒にいてくれ」ってなんじゃそりゃ。

・・・・・・・じ、人身売買?・・・・・拉致・・・?・・・・奴隷貿易・・・・?
日本人の女は金で買えると思ったのでしょうか。・・・ていうか、彼は何者だったんでしょうか。

ここまで胡散臭いと流石に退いてしまいますが、断っても断っても果敢にアタックする彼らの台詞を聞きながら、少しだけ思ったのです。何も言わなくてもパートナーには自分の気持ちが通じていると思っている日本の殿方、通じているという事実と、言って欲しいという女の願望は別物ですぞ。安心していないで、たまにはちょいと甘い言葉のひとつも言ってみてはいかがかな。時にはスパイスも必要でしょうて。
もっとも、言葉の選択に気を付けないと、思いっきり相手に退かれるという危険性も大ですが。(笑
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