貧乏大脱出

一昨日、ちおりねいさんとご飯を食べようと場末の中華屋に向かう途中でのことだ。
右折のタイミング待ちで停車した交差点の対向に、
黒塗りにレースのカーテン付きの、いかにもな雰囲気の高級車が
私たちとは逆方向への右折のため停車した。

窓にかかったカーテンの奥には、どこぞの社長か何か知らないが
かなりのお偉いさんがゆったりとくつろいでいる模様。
そして何気なく視線を送ると、運転手は意外にも私と同年代と思われる女性だった。
明るいブラウンにパーマの髪をきっちり結い上げ、運転手らしく黒いジャケットに白い手袋。
おまけに、キリリとしたなかなかの美人じゃないか。運転手兼秘書といったところか。



「へぇ」と思ったその時、ふいに彼女が窓越しにこちらを見た。
思いがけず目が合ってしまったその直後、
彼女はツイと鼻先を上げるようにして、私から視線を背けた。
それはまさしく絵に描いたような、「下賤の者」(笑)を見るが如き表情だった。

・・・・・・・・・・・・なんだ今のは。

どうでもいいけど、
エライのはアンタの後に乗ってる社長だか何だかであって
アンタがエライわけじゃないだろ?
何を勘違いしておるのだ!?

・・・・・と、思わず悪態をついたところでハタと我に返る。
いやいやいや。この時点で自分、思いっきり庶民丸出しなんですけど。(笑
勝ち負けで言うならあっさり負けです。(何に対して・・・
ま、まずい。最初っから金持ってる奴を見ると、
何故かいじめたくなるこの性格もなんとかしないと。(こらこら
い、いかん、こんなセコイことでは。
自分だってそこそこ出世しなきゃならんのだ。(何故か義務化
「ふふん、秘書風情がなにを・・・」とせせら笑うくらいでないと。(目的はそこなのか?笑

まだ勝ってないけど兜の緒を締めよ。

忙しい割にはちっとも儲かる気配のない私とM氏とで交わした、いつぞやの会話を忘れてはいかんのだ。
曰く「だいたいが貧乏暇なしってのはやり方が間違ってるんだよ!貧乏である以上は仕事無くてヒマ〜。って状態じゃなきゃおかしいんだ。こんなに忙しいのに金がないなんてどうかしてるんだよ!!気を付けようぜ、俺ら」
・・・い、いや、すみません、ごもっともでございます。安請け合いしすぎなんだよね。それに、先日ちおりさんもこんな自己分析をされていたではないですか。(・・・いや、自分のことかと思って目眩がしましたけど。)そう、今の私がこういう状況なのは、何かやり方がまずいからに違いないのだ。

M氏は更に、その決意の程をこう表明した。
「俺さ、これから先1年間のテーマを決めたんだよ。いいか、俺のテーマは「守銭奴」だ。君には一筆書いてもらおうかな、筆字かなんかで。社長室に額に入れて飾っとくんだよ」

額に入れて、って、社訓かい?笑
いや、いいんじゃないの?「守銭奴」。 座右の銘は「守銭奴」。笑

・・・・・てか、あんたたち感じ悪いよ・・・・。いや、もう浅ましいって言うか。
このやりとり自体がすでにものすごく庶民なかほりが漂うのは気のせいですか。笑


因みに。私が今年聞いた言葉で一番気に入っているのは、4月にちおりねいさんの展覧会場で、出会ったばかりのねいさんの口から出たこの台詞です。

「今年はあたし、年収倍増計画だから。」

おお、いきなり大胆宣言! ちおりさんステキー!!

「でもね、そんなに難しい話じゃないの。」

なんとぉ! バリバリやり手な大人の女、ねいさんかっくいー!!

「あのね、500万を1,000万にとかじゃなくて、50万を100万にする、みたいな?
もう貧乏すぎてね、ちょっと真面目に働けば、あっという間に年収倍なの」

・・・ねいさん、カコイイです。そんけいします。自分、一生ねいさんについて行きます。
い、いや、でも、一生貧乏なのはやめましょうよ・・・・
[PR]