タイムスリップ

d0033422_2338251.jpg先日の池上未来塾11月例会に出席あたっては、自身のキモノデビューに向けてコーディネートを考えるのもとても楽しい作業になりました。

手持ちの小物を眺めながらあれこれ考えた末に、このアンティークキモノに合わせるならこれしかないと、母が成人式の時に揃えたバッグと草履を合わせることに決めました。
手で描かれたそのデザインといい花の色といい、長着や羽織それぞれの花模様の色味ともしっくり合い、我ながらなかなかの組み合わせです。




このバッグを母と一緒に箪笥の奥から出してきた時、バッグの中には型崩れを防ぐための紙の詰め物が入っていました。何気なくそのわら半紙を開くと、中から古い新聞紙が。広げてみると、昭和40年10月24日の文字。ちょうど40年前のものです。うわー、なんかすごい!宝箱を見つけたみたい!

d0033422_0245672.jpgもうなんだか理由はわからないけど、私はワクワクしっぱなし。4人の子育てに追われて、ろくにキモノを着る機会のなかった母が成人式で身に付けた草履とバッグは、40年経ったいま、私の手元で長年の眠りからやっと目を覚ましたのです。40年前の新聞なんていう素敵なおまけ付きで。

広告を生業とする私がこんなものを見つけて、有頂天にならないはずがありません。一人で大騒ぎしながら、しわしわになった新聞を伸ばしてみました。当時を偲ばせる記事、味のあるタイトル文字、そして挿絵。
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何より私の目を惹いたのは、
日本橋三越の子供服セールの広告です。
わー、かわいい!
d0033422_0481868.jpg当時は七五三に高級洋服を着せると言うのが、最先端のお洒落だったのでしょうか。
中央の女の子のイラスト横には、「襟にレースをあしらったベルベットのワンピース 5,900円」と書かれています。当時国家公務員の初任給が21,600円ということですから、やはりかなりのお値段ですね。現在の金額にして約5、6万円といったところでしょうか。今も昔も、節目節目の行事に子供の衣装にお金をかけるのは変わりませんね。
皆が皆そこまでかけるのかどうかは別として。


d0033422_1181689.jpgすっかりタイムスリップ気分に浸った翌日、
母がしまっていた古い写真をたくさん出してきました。
その中に、母の成人式の写真がありました。

キモノを着るというたったそれだけのことで
時間の流れを紐解く小旅行となった数日間。
親から受け継ぐものがあるというのは幸せなものだなと
私の着物姿を見て嬉しそうに笑う母を見て思った
キモノデビューの日でありました。
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by midori_design | 2005-11-25 01:06 | 和もの生活