喧嘩するほど

昨日、祖母がショートステイ先のケアホームで肺炎になり入院した。
これがひと騒動だ。




痴呆があるため、子供のように一度言い出したらきかない祖母。
母が慌てて病院に駆けつけたものの、いやだ帰ると大騒ぎだったらしい。
あまりに興奮するため心臓にも負担がかかり、酸素吸入が必要になってしまい
ますます家には連れて帰れない状況に。
治療を嫌がりはねのける祖母に、病院側もさぞ困ったことだろう。
付き添いは病院には泊まれないので
母がなだめて帰ろうとすると、帰るなとまたひと暴れ。
慣れない病院で不安なのだろう、泊まってくれとわめき、
お医者さんや看護婦さんをつかまえては
「娘のご飯も用意して」と何度も頼んで困らせたらしい。
母もほとほと参ったと、ぐったりした様子で家に帰ってきた。

しかし留守番していた私は、話の始終を聞いて思わず頬が緩んでしまった。
不安がっている祖母は可哀想だし、母も疲れて気の毒だったが、
年を取ってからあんなに母と喧嘩ばかりしていた祖母が、
母に一緒に泊まってくれるよう懇願し、人に食事まで頼もうとした。
こんな時にちょっと何だなとは思いつつも、
私はなんだかほんのり温かいものを感じてしまったのだった。

「あら、娘思いでしょ、いいじゃない。」
私は母に笑って返しました。
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by midori_design | 2006-01-15 14:21 | つれづれ時録