夏休み特集 2002年 7月21日(日)

ストーカー

昨日は日記をつけ損ねた。
なんだか疲れてしまっていて、とにかく眠りたかったんである。
何やらストーカー男との話し合いとかで、
(ストーカー野郎と一体何を話し合うというんだねっ!?)
万が一の事態に備えて近くで待機して欲しいという依頼があったためだ。



くだらないけど、危険の可能性がある以上は捨て置くわけにもいかない。
つまらない男とはつきあいたくないもんだよとつくづく思う限りであった。

かく言う私の男を見る目も、かつて友人K嬢に
「ゲテモノ好き・・・?」
と暴言を吐かれるという前科があるくらいなので大きな口は叩けない。

時間潰しにコーヒーを飲んだ後、
どうするか迷った末に近場のビックカメラに足を向ける。
パソコン書籍コーナーをうろつくが、
事情が事情なだけに気が散ってすぐに見る気が失せた。

だいたいにおいてだ。
話し合いの場はここからほど近いホテルの中華料理屋。相手は、
「彼女への思いのあまり持病の糖尿が悪化した」
とか言っちゃうような男らしいのだ。

あからさまに自己管理の行き届いていない巨体で
具合が悪いって言いながらホテルの高級中華を食らう重度の糖尿病患者。
(遺伝性のものではない。念のため。)
かたや、用心棒として連絡が入ればいつでも駆けつけられるようにと、
空腹を堪えて落ち着きなくパソコン屋をうろつくあやしげな女。

その間、実に3時間。
相手をとっちめる以前に、勘違いした店の警備員に
こっちがとっちめられる事態になりかねない勢いである。

どうにも納得がいかない。

もっとも「話し合い」から無事戻った彼女の事後報告によると、
実際は相手の男は料理を一切口にしなかったという話だ。
「病状が悪化し食べられないから」ということらしいが、
ビールは5杯ほど飲んでいたという。

世の中間違っている。


タガメ

一夜明けた今日は、昨日の腹いせに姉と中華を食べに行く。実にうまかった。
その帰りに寄ったデパ地下で家族への土産に
アイスクリームとプラム、ドラゴンフルーツ、ザクロを購入した。
この土産が後に悲劇を生むことになろうとは、この時の私には知る由もない。

蒸し暑かったので、家に戻ると早速アイスを試食。
ありがちな話だが、保冷用のドライアイスを使って涼しさを演出しようと思った。
姉は手近にあった焼き物の器にドライアイスと水を入れた。
テーブルに置いた容器から流れ出る白い煙。
夕方の薄暗い居間で電気もつけずにアイスを食する姉、私、父。
微妙な空気が流れる。

確かに涼しげには違いないが、どちらかというと
「夏休み心霊特集」という感じである。


家族の憩いの場のはずが、これではさながら心霊スポットである。
時として演出というものは、間違った効果を生むものだ。


晩のデザートには果物を出した。
ザクロは食べづらいし服に果汁がついちゃったりすると
始末に負えない果物だが、私は結構好きだ。
パリッと実を割ると、肥大した細胞が互いにくっつき合って
丸みのある多面体になった、あの独特の赤い中身が綺麗に並んで現れる。
その細胞の羅列をしげしげと眺めていた母が、
何かを思い出そうとするようにボソリと言った。
「これって、なんかみたいだよね・・・・・・」。

ほとんど無意識に私は口を開いた。
「タガメの背中(オス)。」

次の瞬間、
「いやー!」「うげー!」
母と姉がのけぞり嬌声をあげた。

そしてトドメを刺す父。
「子持ちだな・・・。」

母に非難の眼差しを向けられた私には、
「すまん、的確すぎた・・・」
とあやまるほか術はなかった。
時として的確な表現というものは、思いもよらぬ惨事を招くことがあるものだ。

どうでもいいが、およそタガメなんて水棲昆虫とは縁のない所に
住んでいるにもかかわらず、その場にいた全員が私の言葉に反応している。
この家族にも何か疑問を感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
かしこ。


追記

後日調べたら、卵を背負うのはタガメじゃなくって
同じカメムシ科の水棲昆虫「コオイムシ」だった。
うーん、そう言えばそうだった。なにぶん小学生時代に読んだ昆虫図鑑の
記憶なもので、ごっちゃになってたらしい。
どちらにせよ密集した卵の様子は似たり寄ったりなんだが。
興味のある方は参考までにこちらへどうぞ。
タガメ http://www.mitene.or.jp/~kakoya/i/tagame.html
コオイムシ http://homepage1.nifty.com/keichin/koimushi1.htm
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by midori_design | 2005-04-23 23:35 | 恥の遺産