ことのは 2002年 9月15日(日)

今日姪のぬいぐるみを見て思い出したのだが、
母が先日これを購入してきた時の会話が面白かった。
姪「かわいいね、これなに?」
母「オコジョだよ、オコジョ」
姪「?え、なに、おちょこ???
真っ白い冬毛の愛らしい小動物がいきなり飲んだくれである。



彼女がもっと小さかった頃、こんなこともあった。
その前の晩はNHKで、壮大なナイアガラの滝を特集した番組が放送された。
母「昨日すごい番組やってたねえ。見た?」
姪「ん、ああ、バイアグラ?
そんな滝があったら大変である。
あれだけの規模の滝水が全部バイアグラで構成されていたら、
世界中から悩める中高年の巡礼者が殺到して、トレドの泉も真っ青の
「聖地・EDのメッカ」になるに違いない。
っていうか、それだと昨晩放送していたNHKの番組は
全然違う意味で「すごい番組」になってしまうわけで、
それじゃそもそも放送できないだろって話になってしまう。
子供の勘違いって侮れないなあ。

もっとも、私も中学校に上がるくらいまで
「海のもくずと消えた・・・」と言う表現を
「海のもずく・・・・?」と
ずっと迷っていたりしたわけで(どっちも海のものには違いないが)、
言葉の勘違いは誰にでも多少はあるものだ。

ただ、特別広告の仕事をしているからというわけではないが、
ふとしたところで言葉の間違いや表現が気になることは街角を歩いていても結構ある。
公の目に触れるものだけになんとかしろよと言いたくなることもしょっちゅうだ。
だがあまりに不意をつかれて、連れがいないにも関わらず
不覚にも吹き出しそうになることがある。

女性用の公衆トイレにあるベビーシート。
数年前の話だが、たまたまそれを設置した個室しか空いてなかったので、
用を足しながら何気なく見ると、そのベビーシートの使用説明がある。
私は菓子の箱の裏に書いてある原材料なんかをいちいち熟読するタイプなので、
思わずそれもよく読んでしまった。するとそこには

「簡単にお子さまの出し入れができます」。

「お子さま」まで言っといて「出し入れ」はないだろうぉ〜(笑
和式便所にしゃがんだままの姿勢で笑いをこらえるのはかなり苦しいものがあった。

ちなみにここ最近はどこのトイレでもその表現を見かけていない。
流石にメーカー側も気づいたのだろう。あるいはクレームでもついたのだろうか。
こういう類の間違いは、ともすれば商品イメージにとどまらず
企業イメージをも失墜することになりかねないので
相応の気を遣ってしかるべきである。
広告を作る側にも、原稿を作るクライアント以上に
気を遣う部分が必要だとつくづく思うのであった。

だが、それよりも忘れられないのは、私がこの業界に入る前に見た一枚の広告である。
それは、バスの中に貼ってあったバス会社が企画した温泉ツアーの広告だ。
その温泉はどうやら合戦に敗れて落ち延びた平家の武者ゆかりの地らしい。
平氏ゆかりの温泉地で歴史に想いを馳せ、日本のわびさびを感じる・・・・
そういったことを売り出したかったのだろう。
だが、そこに書かれていたキャッチコピーは

「落人気分を満喫!!」。

満喫しちゃうのかい!!!!!

ぶぷーーーっっっ(笑


連れがいないバスをこれほど辛く感じたことは後にも先にもなかったと思う。
もう腸がちぎれるんでないかと思うくらい笑いをこらえるのに必死。死ぬかと思った。
後にそのことを友人の同僚に話して聞かせたところ、期待以上の盛り上がりっぷりだった。
同僚「それって確か俺の地元だよ!!!気になる!!!今度一緒にその温泉行ってみようか!!!」
私「それで、二人で落ちぶれて帰ってくるんでしょ。」
二人「ぶわはははははーーーーーー!!!!」

その後この温泉ツアーに客が集まったかどうかは知らないが、
参加した客がちゃんと落ちぶれているか大変気になるところである。
言葉の勘違いはよくあるものだ。
だが、小さな勘違いが大きな間違いを生むこともままあるということだけは
くれぐれも注意したい。
言葉って、むつかしいね。
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by midori_design | 2005-04-23 22:54 | 恥の遺産 | Comments(0)
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