こんびに  2004年 2月11日(水)

会社の近くに、よく私が昼飯を買いに行くコンビニがある。
しょっちゅう買い物に行くので、私が現在の職場に来て間もないうちに、
コンビニの従業員も私の顔を覚えてしまったようだ。
加えて私はコンビニで購入できる食物に関しては
周期的にマイブームが起きる商品があり、
一旦気に入るととにかくそれを食べ続ける傾向がある。
11月頃の私のマイブームはずばり「おでん」で、
ある日いつものようにおでんをレジで頼んで事務所に帰ってフタをあけてみたら、
何故か注文してもいない竹輪が1本、他のおでん種の上に鎮座していた。





「・・・・・?」

試しに箸でかき分けてみると、何故か
大根の輪切りの4分の1カットが5切れ=輪切り1個と4分の1個
が入っているではないか。
そういえばさっき注文したとき、おでんケースにはどういうわけか
大根の輪切りと4分の1カットが混在していた。
店のおやじが4分の1カットのほうを容器に入れ始めたのを横目で見た私はひそかに
「あっ、普通は輪切りだろ。輪切りのでいいよ」
と思っていたのだがそこは小市民。
何も言わずに会計を済ませ、一人で喰うのに箸を2膳もつけられてしまったまま
コンビニを出てきてしまったのだ。

普通「大根」と注文したら輪切り1個と考えるのが常識というものだろう。
謎の4分の1切れ、そして竹輪・・・

・・・・もしかしておやじ、サービスか・・・・?

ていうか、コンビニでおでんサービスされてる私はなんですか。
屋台の常連客とかじゃないんだから。

そして暮れから年明けにかけて会社で寝泊まり生活をしていたので、
私は食料の買い出しやら夜中の気分転換やらで
ますます頻繁にその店に行くようになっていた。
多いときは1日に3、4回とかのペースで行くので、
店のおやじも相当気になっていたらしい。
その日、私の買い物が
「歯ブラシセット」と「アリナミンV」と「カフェインモカ」
だったせいだろう、とうとうおやじが会計の時に声をかけてきた。
「お仕事、忙しいんですか・・・?」
「ははぁ、まぁ、ここ3、4日家に帰ってませんから」
「えええ???そんなに忙しいんですかっ」
それ以来、買い物に行く度になにかと声をかけられるようになった。

多忙を極めていたある日の夜、
いつものようにレジで会計する時におやじが声をかけてきた。
「お仕事中に音楽とか、かけながらやるんですか?」
「はぁ・・・?いや、ラジオくらいですけど・・・」
「なんかこのCD、癒し系らしいんで、差し上げます」

・・・コンドルは飛んで行く(ケーナ演奏)・・・
・・・・・ね、眠くなる!!眠ってしまう!!!


しかしおやじの屈託のないサービス精神に感服した私は
とてもじゃないが「い、いや結構です」などとは言えず、
「ははは、ありがとうございます」と満面の笑顔で
おとなしくCDを受け取ってしまった。

勿論、昼夜寝不足と戦いながら仕事をする私にとって
「癒し系」などという音楽は極めて危険な代物であるため、
CDは一度も開封されることなくどこかに仕舞われたのでした。
いや曲目から考えてたとえ癒し系でなくとも開封しなかったんじゃ、
というつっこみはどうかしないでください。おねがいします。
でもこの一件があったおかげで、この店に行くときの私のBGMは
すっかり「コンドルは飛んで行く」になってしまったのでした。
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by midori_design | 2005-04-23 21:10 | 恥の遺産 | Comments(0)
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