渋色の銘仙

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昨晩アップし損ねたので改めて。北海道ではまだまだ寒いので、きものの暦どおりに今日からいきなり単に衣替え・・・とはなかなかいかないが、もう袷を着られなくなるので名残を惜しんで。



以前にご紹介した色鮮やかな銘仙とは打って変わって、こちらは経年のくすみが逆に渋い味わいを醸し出している、大胆な亀甲に花文の銘仙。渋いと言っても赤に青緑だから色使いとしては思いっきり補色関係なわけだが、ベージュ味のグレーが入ることで面白いバランスでまとまっていて、つくづく和の色合わせの妙を実感した1枚でもある。
生地は十分しっかりしていて張りがあり、裏に紅絹がついているから時代は大正かしら。くすんだ色合いのお陰で「いかにも銘仙らしい鮮やかな銘仙」ファンの目にはとまらなかったようで、あっさり開始値で落札。派手なのも渋いのもどっちも大好き、ってのは得ですな。・・・いや、この銘仙は時代の渋みがあるってだけで、もとの色彩は決して地味ではないと思うが。

合わせた帯は驚きの500円。出品者のお婆様のものとのことだが大切にしておられたのだろう、ほとんど着用していないかのような艶のある正絹でどこにも痛みが無い。これが手芸材料用の出品だなんて驚愕!! 着物を全く着ない方にとっては箪笥の場所をとるだけのものとは言え、いやはやなんという価格。もったいなや、ありがたや。 お婆様のかわりに大事に使いましょう。

実は今回のコーディネートは着物から帯・帯揚げ・帯締め・半襟にした着物のハギレに至るまでことごとく、それぞれ別の時期・異なる出品者or古着店or骨董市にて購入したものなのだが、あまりに色がぴったりで、他の組み合わせを考えられなくなってしまった。次にこの着物を着る時もきっとこの組み合わせなんだろうなぁ。笑
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by midori_design | 2006-06-01 10:21 | 和もの生活 | Comments(6)
Commented by whitececile at 2006-06-02 19:54
¥500とは・・・なんと、買い物上手なmidoriさん!

この柄、この写真でジーっと見る限り、、地味ではありませんね。
大胆な柄だと思いますが^^
いつも感心しております。しっかりと自分の着方をマスターしているように
感じられ、本日も大変よくできました○。ホント!

そう、、北海道はまだ寒い・・
でも、花がいっせいに咲く様は感動しましたよ。紫陽花やバラの色が
綺麗でね~。

話が変わって^^;
月寒クラブは今どうなっているのかな~?
Commented by すみれ at 2006-06-02 23:22 x
やば。すっごいすてきです!緑ねえさん。
いいですねえ、買い物上手ですねえ。
渋銘仙最高!
Commented by midori_design at 2006-06-03 20:44
>whitececileさん。
500円には流石に、自称「安物買いの帝王」の私もびっくりでした!
全く着物を着ない方のご出品のようなので、どう着るのかというところまでは
まるで想像もされなかったのでしょうね。
同時に落札した1,200円の帯も大変きれいなものでしたが、
いずれも「仏壇のお座布団など作っては」といった出品内容でした・・・・・(汁
きゃーーー、まだ仏壇には持っていかないでーーーー(笑

そうなんです、大胆な柄と色使いで決して地味ではないのですが、
くすんだ感じが何とも言えない渋~い味を出しているんですよね。
昔から着る物に高いお金をかけるのが苦手なので、
安くて自分らしい物をいかに自分らしく着るか、ということを楽しんでいます。
なので「私の着方」と言っていただけると嬉しいですね~! ありがとうございます。
これからも「俺流」で着ていきたいと思います(笑

今日の北海道は久しぶりにピーカンの青空でした。今が最高の季節ですよ~!
あっすみません、ところで月寒クラブって何ですか?
屯田からは月寒はちょっと遠いので、疎いのです~
Commented by midori_design at 2006-06-03 21:10
>すみれさん。
やばいですか! ありがとうございます。
すみれさんのコーディネートもいつも本当にかわいいですよね~。
キュートなすみれさんにぴったりでほれぼれ。
今までのお仕事柄もあるのでしょうけど、持って生まれた感覚で
ご自分に似合う物を良くわかっていらっしゃるんでしょうね。
今度はいつお着物デートしましょうか? わくわく♪

渋~い銘仙いいよね! 派手なのはまた大胆な柄が面白いし。
ぐっとおちついた茶色とかの紬味の強い銘仙もいいし、縞や矢絣も大好き!
それになんたって銘仙は生地質が着崩れしにくい=着付けしやすい。
初心者にお薦め、っていうのは頷けます。

いやぁ、着物って本当に楽しいね!
Commented by ご隠居 at 2006-06-03 23:11 x
「きのうまで絹の間で緋縮緬の長襦袢に裲襠をきて、髪は赭熊に結ってお客をとっていたのが、今日はがらっと変っちゃって、髷に結って眉を落として唐桟の衿つきの着物に八端と黒繻子の腹合わせの帯を引っ掛けに結んで、くいこむような白足袋イはいてきせるを持って、お客と花魁の間のつまりこの、ことを運ぶんですな。」(お直し・志ん生)


Commented by midori_design at 2006-06-04 20:32
おっ、流石は ご隠居さま!
しかしこうして見ると、かつての日本のファッション用語は漢字を読むだけでも一苦労ですね。
思わずネットで調べちゃいましたよ~。いや、お恥ずかしい。笑
でも調べて意味がわかると、途端に鮮やかにその光景が浮かんできますね。
私個人としてはおそらく、「緋縮緬の長襦袢に裲襠」よりも
「唐桟の衿つきの着物に八端と黒繻子の腹合わせの帯」の方が
断然似合うと思うのですが。笑
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