夏だより

d0033422_153110.jpg昨日は用事で街中に出たついでに、狸小路の履物屋さんに行ってきた。
下駄底にゴムを貼り鼻緒の調節をしてもらうため。
しかし本来下駄は消耗品。歯の減るのを惜しげもなく履くのが粋なんだろうが、どこへ行ってもアスファルトの現代、やはり減るにまかせるのは忍びなく。笑

今回手に入れた下駄はいずれも未使用のまま長いこと保管されていたようだ。特に手前のは箱にきちんとしまわれており、新品同様の美しさだった。桐下駄だからまともに買えばいい値段だが、そこはやはりオークション。紫の鼻緒のが610円、3色の粋な鼻緒のが1,600円。白木だから基本的には足袋を履いて、浴衣はもちろんだが普段の夏着物に合わせたい。

どちらも古いものなのでちょっと鼻緒がきつい。
そう言って下駄を履物屋の職人さんに見せると、ぱっと見て三色の鼻緒はこれ以上伸ばすのが難しいとのこと。今物と違い本麻ひもを使っているため無理にやると切れる可能性もあるので、鼻緒を挿げ替えてはどうかと言われてしまった。
私は、鼻緒がとても気に入ったからこの下駄にしたのだ。挿げ替えては意味がない。
職人の言葉にかなりショックを受けつつも、切れるかもしれないものに手出しをしたくないお店の気持ちは良くわかる。迷った末にこの下駄についてはちょっと対策を考えることにして、もうひとつの下駄の鼻緒の調整とゴム底貼りだけをやってもらって帰ってきた。

さて、どうしたものか。鼻緒が気に入って手に入れたこの下駄、履けずに終わるのは悲しい。
ええい、昔の人は鼻緒が切れたら自分で手直しもしていたのだ。ままよ。
結局自分で下駄底の金具を取り外し、あっさり鼻緒を伸ばすことに成功。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

なんだ、初めから自分でやりゃ良かったよ。
後で客先に行くついでにゴム底だけ貼りに行こう。笑


それにしても、暑い。
私の部屋は2階である上に、作業用のマシンと周辺機器の廃熱がたまるので尚更だ。
うう、暑くて仕事にならん・・・と思っていたら、さきほど一陣の風とともに、どこかご近所の家に吊るされているらしい風鈴の音がちりりんと聞こえてきた。
景色こそ決して純和風ではないここ北海道だが、「暑い」ばかり言っていた自分の中に、まさしく「日本の夏」の風情、その清清しさを呼び起こす風だった。

さあ、この粋な鼻緒の下駄をいつデビューさせようか。
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by midori_design | 2006-07-14 15:36 | 和もの生活